新型コロナワクチンで肉眼的血尿
IgA腎症の方が新型コロナワクチンを打つと、肉眼的血尿(見た目で赤い尿)が出ることがあります。私のIgA腎症患者さんには伝えていましたが、最近、このキーワードでの検索が目立つので、日本腎臓学会から出された最新情報を記しておきます。
簡単にまとめると、若年女性に多い傾向、2回目接種後の出現が約7割で、1週間以内の持続が約8割だった。肉眼的血尿の24名中14名に37.5℃の発熱の副反応が確認されていた。既にIgA腎症と診断のついていた方は7割で、3割は未診断の方であった。つまり、まだIgA腎症と診断されていない方でもワクチンを打って、血尿が出ればIgA腎症が潜在している可能性があるということです。大部分は一過性で改善しており、深刻な腎機能障害に至っていないと報告されています。詳細な結果は以下をご参考になってください。
このようなリスクはありますが、高い有効性と新型コロナ情勢を考えるとぜひ打って頂きたいと思います。
私も、二回目接種後、発熱が、治まったら、2日間、肉眼的血尿が出て、ずっと検査していて、1年以上かけて、やっとIgA腎症と、診断された。eGFRも、悪く44。泌尿器科から始まり、腎臓じゃ無いかと、ドクターに言っても、腎臓内科に紹介されたのは、半年以上経ってから。泌尿器科では、3ヶ月に一度の受診。もっと、多くのドクターに、コロナワクチン後のことを知っていてほしい。早くに腎臓内科に行っていたら、eGFRが、ここまで悪くならないうちに、治療出来たのにと、とても残念です。血尿が、出たら、初めは、泌尿器に行くと思うけど、腎臓内科との、連携が、必須です
橋本様
新型コロナワクチンとIgA腎症発症については、相次いで報告されています。先日も、私が事務局をしている京都腎臓医会の中でも議論になりました。仰る通り、泌尿器科と腎臓内科との連携が必要と思います。貴重なご意見有難うございました。