3/11は、東北震災から10年目になる日でもありますが、毎年3月の第二木曜日、そう世界腎臓デーです。
「あなたの腎臓、大丈夫?」を合言葉に全世界に繰り広げられているキャンペーンの日です。
コロナ禍ながら京都府や京都市、宇治市、京大病院腎臓内科で日本腎臓病協会から送付されたロールアップバナーや啓発パネルを利用してささやかなCKD啓発をされていますのでお知らせします。このような写真を見ると本当に勇気が湧きます!
皆様からできるだけ多くの方に、今日は「世界腎臓デーです!あなたの腎臓を大事にしてくださいね!」とお声掛けください。私もできるだけ多くの方に伝え、帰ったら自分の家族や友人にも伝えてもらうようにお願いしようと思います!
いよいよ、4月より新型コロナウイルス感染症(以下、コロナ)のワクチン接種が始まります。当院でも接種できるように現在、検討中ですこのワクチンは、65歳以上の方から、優先的に接種を受けることができます。皆さんの接種前に、院長はじめ当院の医師やスタッフが接種し、安心して多くの方にワクチンを受けていただけるようにします。多くの方(コロナの場合最低6割)がワクチンを接種して、初めて集団免疫が得られ感染拡大を抑制することができます。特に、重症化しやすい高齢者が一人でも多くワクチンを接種することで、入院患者数や重症者数を減らすことができます。外来中に、「私はこんなに持病があるのに、ワクチン打っていいの?」という質問をよく受けます。持病があるからこそ、ワクチンが必要なのです。持病があることでワクチンの副反応リスクは上がりません。コロナに感染して重症化したり死亡したりするリスクは、持病や肥満、高齢であることで格段に上がります。高齢だからこそ、持病があるからこそ、よりワクチンを打つメリットが大きいのです。
世界ではすでに数億人に接種済みで、国民の2割以上が2回の接種を済ませたイスラエルからは、ファイザー社のワクチンの発症予防効果および重症化予防効果はいずれも9割以上と報告されています。このコロナワクチンで後遺症が残るような副反応は今のところ報告されておらず、100万人に10名程度のアナフィラキシーショックと、腫れや痛みなど他のワクチンでも生じる反応ばかりです。過去にアナフィラキシーショックを起こした経験がある方や極端に体力がなくなっている方(寝たきりや入院中の方)などを除き、ほとんどの高齢者にとっては、接種を躊躇しなければならない理由はないだろうと思っています。第3波の際、病院へ救急搬送しなければならない患者さんがおられたとき、搬送先の医療機関が見つからず、7つ目の医療機関でやっと受け入れていただけたことがありました。交通事故や脳梗塞、心筋梗塞などコロナとは関係のない疾患でも、受け入れてもらえる病院を探しているうちに手遅れになる可能性も大いにあります。第4波や第5波を何としても防がねばなりません。ワクチンで感染リスクをゼロにはできませんが、発症リスクも重症化リスクも9割減らすことができます。周囲にはまだコロナの感染者が存在する可能性がある以上、以前のような、自由に会食したりマスクのない生活にすぐに戻れるわけではありませんが、たとえマスクは外せなくても、これまでより安心して外出できるようになると思いませんか? コロナが怖くて家に引きこもり、足腰が極端に弱っている方が増えています。ワクチンを接種し、一日も早く、以前行っていた散歩や運動を再開し、衰えた足腰を回復しましょう。糖尿病などの慢性疾患は改善し、睡眠状態や食欲も良好になるはずです。ワクチンについて疑問や不安のある方は、是非医師や看護師にお尋ねください(文裕子先生、Hatta medical news vol43より抜粋)