運動の秋ですが、勉強の秋でもあります。高血圧の勉強をしてみなせんか。コロナ禍となり悪いことばかりではありません。学会の市民公開講座を無料でオンデマンドで聴講できるようになりました。院長が所属している日本高血圧学会がお送りする市民公開講座のご案内です。
テーマ:健康寿命延伸は高血圧管理から ~さあ家庭で自分の血圧を測りましょう!~
開催形式:WEB開催(オンデマンド配信)
配信期間:2021年10月15日(金)~11月12日(金)18:00
参加費:無料
以下のサイトからお申し込み頂ければ、閲覧可能となります。ぜひご覧ください(⌒∇⌒)
第43回日本高血圧学会総会 市民公開講座 (google.com)
10/1付けで京都府立医科大学、循環器腎臓内科の的場聖明教授の推薦で、京都府立医科大学臨床教授の称号を拝命しました。約10年間の京都府立医科大学薬理学教室での学生講義(2020年度で終了)、京都腎臓医会での活動や関連病院である近江八幡市立総合医療センターでの後進指導を評価頂いた結果と考えています。浅学菲才な私には分不相応な称号ですが、これを励みに京都府立医科大学の臨床、教育を通じて少しでも医療貢献できれば幸いです。
IgA腎症の方が新型コロナワクチンを打つと、肉眼的血尿(見た目で赤い尿)が出ることがあります。私のIgA腎症患者さんには伝えていましたが、最近、このキーワードでの検索が目立つので、日本腎臓学会から出された最新情報を記しておきます。
簡単にまとめると、若年女性に多い傾向、2回目接種後の出現が約7割で、1週間以内の持続が約8割だった。肉眼的血尿の24名中14名に37.5℃の発熱の副反応が確認されていた。既にIgA腎症と診断のついていた方は7割で、3割は未診断の方であった。つまり、まだIgA腎症と診断されていない方でもワクチンを打って、血尿が出ればIgA腎症が潜在している可能性があるということです。大部分は一過性で改善しており、深刻な腎機能障害に至っていないと報告されています。詳細な結果は以下をご参考になってください。
このようなリスクはありますが、高い有効性と新型コロナ情勢を考えるとぜひ打って頂きたいと思います。
「COVID-19ワクチン接種と肉眼的血尿出現の関連性に関する調査研究」アンケート調査結果のご報告-医療従事者のみなさまへ-一般社団法人 日本腎臓学会|Japanese Society of Nephrology (jsn.or.jp)