疾患について
当院で取り組んでいる、主な疾患についてご紹介いたします。
生活習慣病とは?
生活習慣には、食事、飲酒、喫煙、運動、睡眠などがあります。これらについて悪い習慣がひとつまたは複数あると下記のような生活習慣病がおこります。
- 食事習慣が原因でおこる病気としては、肥満症、糖尿病、胃がん、大腸がん、痛風、 高脂血症、高血圧性疾患、動脈硬化症、胆石、腎臓結石、心筋梗塞、胃潰瘍、腎臓病、肝疾患、骨粗しょう症、歯周病などがあります。
- 飲酒習慣が過ぎると脂肪肝、アルコール肝炎、アルコール依存症、アルコール性精神患者、アルコール性肝硬変などを発症します。
- 喫煙によって各種のガン、慢性気管支炎、肺気腫、歯周病、脳卒中、骨粗しょう症、心臓病などを発症します。
- 運動不足は、肥満症、糖尿病、高脂血症、高血圧などを引き起こします。
- 休養がとれない習慣の人によりおこる病気としては、過労死があります。
- 不眠習慣の人によりおこる病気としては、睡眠時無呼吸症候群、不眠症があります。
- ストレス習慣による病気としては、うつ病、心筋梗塞などがあります。
当院では、これらの疾患を早期に発見し、生活習慣も合わせて患者さんと一緒に診なおしていきたいと思います。
ご本人自ら、またご家族の心配事でも結構です。どうぞお気軽にご相談ください。
生活習慣病を予防するための注意事項は?
- 栄養バランスのとれた食事をする
- 食事は規則正しく三回食べる
- 飲酒は適量にする
- 禁煙する
- スポーツを定期的に行う
- 休養を十分とる
- 睡眠は7〜8時間をとる
- ストレスをためない
メタボリックシンドロームとは?
メタボリックシンドロームの診断基準
ウェスト周囲径(おへその高さの腹囲)が、男性85cm女性90cmを超え、高血糖、脂質代謝異常、高血圧の3つのうち2つに当てはまるとメタボリックシンドロームと診断されます。
メタボリックシンドロームの診断には、内臓脂肪の蓄積が必須条件で、それに加えて、血糖、血清脂質、血圧のうち、2つ以上が基準値を超えていることが条件となります。
メタボリックシンドロームはさまざまな生活習慣病の原因となります。
メタボリックシンドロームの診断基準の詳細につきましては、 厚生労働省HP e-ヘルスネットをご参照下さい。
慢性腎臓病って?
慢性腎臓病(CKD)とは慢性に経過するすべての腎臓病を指します。
あまり耳にしないかもしれませんが、実は患者さんは1,330万人(20歳以上の成人の8人に1人)いると考えられ、新たな国民病ともいわれています。
生活習慣病(高血圧、糖尿病など)や、メタボリックシンドロームとの関連も深く、誰もがかかる可能性のある病気です。
腎臓は体を正常な状態に保つ重要な役割を担っているため、慢性腎臓病(CKD)によって腎臓の機能が低下し続けることで、心臓病や脳卒中を初めとする様々な血管病のリスクが高まります。
検尿異常編
腎臓病の初期は自覚症状が出ないことが多く、よほど重くないとむくんだり、尿が出にくくなることはありません。
学校健診や職場健診で尿潜血や尿蛋白を指摘された方、腎臓病かも知れないと言われ、困っている方、また受診するように言われているが不安な方、八田内科医院は、そのような方のお手伝いをしたいと考えています。
腎臓がなみだを流して体調が悪いことを教えてくれています。
そんな腎臓の訴えに一緒に耳を傾けてみましょう!
尿潜血を指摘された方へ
まずは、当院で検尿しましょう。腎臓で尿を作って、それを運んで膀胱から排出されるまでのどこかで出血しています。一時的なもので心配要らない場合もありますが、まずは検査することが重要です。尿沈渣という方法で腎臓からの出血なのか、それを運ぶ段階の出血なのかなどを即日に判断して適切な対応をとります。
尿蛋白を指摘された方へ
尿に蛋白が降り続けると腎臓機能が低下することがあります。人間の体は完璧ではありませんから、過労などから一時的に蛋白尿が出ることがあります。
ただし、それが高血圧や多量の蛋白尿を来たすネフローゼ症候群という危険な腎臓病の危険信号である可能性もあります。まずは、当院で検尿しましょう。対応すべきものなのか、経過観察でよいものなのか、即日決定してお伝えします。
告(つぐる)院長は、この分野の専門家で、永年、京都府立医大、近江八幡市立総合医療センター腎臓内科の基礎を作り、研鑽を積んでいますので安心してご相談ください。
告(つぐる)院長が執筆した腎臓のなみだ
自宅での尿たん白チェック
告(つぐる)院長が監修した検尿試験紙のパンフレットが全国の薬局で配布されることになりました。
PDFはこちら
骨粗しょう症とは?
骨粗しょう症は、骨強度が低下し、骨折しやすくなる骨の病気です。骨粗しょう症になると、鬆(す)が入ったように骨の中がスカスカの状態になり、骨がもろくなってしまいます。その結果、わずかな衝撃でも骨折をしやすくなります。
写真提供:医療法人 宝美会 総合青山病院 井上哲郎先生
骨粗しょう症は、加齢によって腸管からのカルシウムを吸収する力が衰えることと、骨の新陳代謝(骨をこわすはたらきと骨をつくるはたらき)のバランスがくずれることにより起こります。
【監修】東京都リハビリテーション病院 院長 林 泰史
骨粗しょう症は、がんや脳卒中、心筋梗塞のようにそれ自体が生命をおびやかす病気ではありませんが、骨粗しょう症による骨折から、要介護状態になる人は少なくありません。その状態になると、QOL(生活の質)は著しく低下してしまいます。
生涯を健康で充実した状態で過ごすためには、血圧やコレステロール値を気にするように骨強度にも気をかけ、定期的に検診を受けましょう。
八田内科医院では、高齢になっても元気で生き生きと生活できるように骨粗鬆症の治療に懸命に取り組んでいます。
ぜひ一度検査を受けて、骨がすかすかになる前に予防、治療していきましょう。
骨粗しょう症の有病率<年代別分布>
YoshimuraN,et,al,J Bone Miner Metab 2009;27:620_628.
骨粗しょう症の主な症状
【監修】東京都リハビリテーション病院 院長 林 泰史
- 背中や腰が痛くなる
(痛みのために動作がぎこちない) - 背中や腰が丸くなる
(曲がったように感じる) - 身長が縮む(縮んだように感じる)
- 腰が痛いが、レントゲン検査では椎間板や脊柱管に異常がない
- 息切れしやすい
- おなかがすぐいっぱいになる
- 姿勢が悪くなり、服が似合わない
- 掃除が億劫
- 洗濯物を干すのがつらい
- 外出がつらい
お勧めリンクページ
骨粗しょう症とは
骨粗しょう症について、より詳しくご紹介しています。
PDFはこちら
いいほね 骨粗しょう症(骨粗鬆症)ホームページ
骨粗しょう症に関する様々な情報が紹介されています。
睡眠時無呼吸症候群とは?
眠っている間に異常な呼吸となり、身体に様々な障害がでる病気です。自分では気づかずに同居人から無呼吸を指摘され、発見することが多い病気です。
放っておくと高血圧症、糖尿病、脂質異常症から動脈硬化が進行し、不整脈や狭心症、心筋梗塞、脳卒中などを引き起こすとされています。
下記のような症状のある患者さんは一度ご相談ください。
- 日中の眠気
- 大きないびき
- 起床時の頭痛
- 熟眠感がない
- 眠っているときに呼吸が止まる など
睡眠時無呼吸症候群を予防するには?
- うつぶせに寝る
- やせる
- タバコ・お酒を控える
睡眠時無呼吸症候群になると…
- 次の日は集中力低下
- 逆流性食道炎、動脈硬化、脳梗塞の原因にも
補足
新幹線の運転士やトラックの運転手など、人命に直結する職業に就いているものの中にもこの病気が隠れていることが話題となった。
職業柄、大相撲の力士にもこの病気が多く、横綱大乃国、白鵬などがこの病気に悩まされた。なかでも大乃国は現役時代の1980年代後半にこの病気にかかって成績不振となり、好角家の間に睡眠時無呼吸症候群の名を一躍有名にした。
また、プロレスラー橋本真也の早すぎる死も睡眠時無呼吸症候群が原因の一つであるといわれている。NHKスペシャルの「病の起源」によれば肥満体型の人のほかにも、顎の小さい人もなりやすいとも言われている。顎の小さい人は同時に気管が狭く、気管狭窄になりやすいともいわれている。また、人類の顎は時代が経つにつれて小さくなりつつあるといわれている。
これは、人類が食料不足を解消するため、これまで口にしてこなかった動物の内臓や骨の髄などの柔らかい部分を食料にしたことで、顎を使う機会を減らしていったと考えられている。
そうした影響で人類の顎は次第に小さくなり、ついには睡眠時無呼吸症候群になりやすい骨格へと変わっていったと考えられている。この睡眠時無呼吸症候群を宿命病の一種と考える学者も多い。
(Wikipediaより抜粋)