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尿潜血「+」でも症状なし…放置して大丈夫?左京区の腎臓専門医が解説
2026.09.15
健診結果に「尿潜血(+)」と書かれていても、痛みも違和感もなく、日常生活に支障がないため、そのままにしている方は少なくありません。「症状がないから大丈夫だろう」と自分なりに判断して、深く考えずに済ませてしまうケースもよく見られます。
しかし、尿潜血という検査項目そのものの意味を正しく理解しておかないと、「様子見でよいのか」の判断を誤ってしまうことがあります。この記事では、左京区で腎臓病診療にあたる専門医の立場から、尿潜血の正しい意味と、様子見でよいケース・そうでないケースの見分け方についてお伝えします。
尿潜血とは、何を調べている検査なのか
尿潜血は、尿試験紙を使って、尿の中に血液成分(ヘモグロビンなどのヘム)が含まれていないかを調べる検査です。ここで注意したいのは、この検査は赤血球そのものを直接見ているわけではないという点です。そのため、試験紙で陽性と出ても、実際に尿の中に赤血球が確認されるとは限りません。
だからこそ、尿潜血が陽性だった場合には、尿沈渣という検査で、実際に赤血球が出ているかどうかを顕微鏡で確認するという流れが重要になります。「陽性=血尿が確定」ではなく、「陽性=まず確認が必要」という理解が正確です。
運動後に陽性になることがあります
激しい運動の後には、一時的に尿潜血が陽性となることがあります。実際に赤血球が尿中に出る一過性の血尿の場合もあれば、激しい筋運動によって生じたミオグロビンなどに試験紙が反応する場合もあります。そのため、「運動したから」と原因を決めつけず、必要に応じて再検査や尿沈渣で確認することが大切です。
月経中の採尿で、尿潜血が陽性になることがあります
女性の場合、月経中に採尿すると、月経血が検体に混じり、尿潜血が陽性になることがあります。これは体の異常ではなく、採尿のタイミングによる混入によるものです。心当たりがある場合は、月経が終わってから改めて検査を受けることで、正確な状態を確認できます。
「様子見」で済ませない方がよいサイン
運動や月経など、尿潜血陽性に影響しうる状況がある場合もあります。しかし、それだけで原因を確定することはできません。
特に、尿蛋白もあわせて陽性である場合、eGFRの数値が低下している場合、尿沈渣の検査で変形した赤血球や赤血球円柱がみられる場合には、腎臓の糸球体に何らかの負担がかかっている病気を考える必要があり、専門的な評価が望ましいといえます。痛みを伴わない尿潜血は見過ごされやすい一方で、注意が必要なサインとされています。
尿潜血の先にある病気
尿潜血をきっかけに見つかる病気は、大きく分けて2つの方向から考えられます。
一つは、腎臓そのものに原因がある場合で、IgA腎症をはじめとした糸球体の病気などが挙げられます。もう一つは、腎臓より下流にあたる尿路に原因がある場合で、尿路結石や尿路感染症、まれに尿路上皮腫瘍などが含まれます。だからといって、尿潜血を指摘されたすべての方に重い病気が隠れているわけではありません。大切なのは、「症状がないから大丈夫」と決めつけることでも、必要以上に不安になることでもなく、どちらの原因が考えられるかを確認することです。
何科を受診すればいいのか
尿蛋白や腎機能低下を伴う場合、尿沈渣で糸球体性の血尿が疑われる場合は、腎臓内科での評価が中心になります。一方、結石や膀胱・尿路の病気が疑われる場合には、泌尿器科での評価が必要になることもあります。また、高齢の方、喫煙歴のある方、目で見て分かるほどの血尿(肉眼的血尿)がある場合は、尿路上皮腫瘍のリスクも考慮し、泌尿器科での評価が重要になることがあります。
どちらを受診すべきか自分では判断がつかない場合は、まず内科・腎臓内科へご相談いただき、必要に応じて泌尿器科への紹介を受けるという方法でも問題ありません。
八田内科医院での尿潜血の診療について
八田内科医院では、「内科・腎臓高血圧内科」として、尿潜血や尿蛋白を指摘された方の診療を行っています。院長の八田告と副院長の門浩志は、ともに日本腎臓学会専門医・指導医であり、尿沈渣を含めた検査を通じて、腎臓由来の可能性を確認しながら診療にあたっています。腎臓以外の原因が考えられる場合には、適切な診療科と連携してご案内しています。
「尿潜血を指摘されたが、痛みがないので様子を見ている」 「運動後に指摘されたが、本当に心配ないのか知りたい」 「毎年のように尿潜血を指摘されている」
こうした段階でもご相談ください。
まとめ
尿潜血は、試験紙で血液成分の有無を調べる検査であり、陽性だからといって必ずしも血尿が確定するわけではありません。運動や月経など一時的な要因で陽性になることもありますが、それだけで「様子見でよい」と自己判断してしまうと、尿蛋白の合併や腎機能の低下といった、確認しておくべきサインを見過ごしてしまう可能性もあります。繰り返し指摘される場合や、他の所見を伴う場合は、一度きちんと検査を受けておくと安心です。
左京区で尿潜血について気になる方は、八田内科医院へお気軽にご相談ください。
TEL:075-701-4805(ご予約・お問い合わせ) Web予約も承っております。













